2010年5月11日火曜日

後輩の学振申請書を添削中

先ほど後輩が申請書の添削を願い出てきた.

研究内容に関しては本人に話せばいいとして,
見栄えを良くする(審査員の読む気を起こさせる)テクニックは他の人にも参考になるかもしれないので一応.

1. びっちり書きすぎ
大学のレポートと異なり申請書では,"たくさん書きましたアピール"は評価されない.
審査員はおそらくそれなりのポストの人で,故に多忙かつ,視力が低下しているものと思われる.
文字数が多過ぎることは,申請研究と審査員の焦点をぼやけさせ,
結果,評価が低くなってしまうかもしれない.
対策としては,分量を今の8割ぐらいに抑え,フォントを0.5大きくする.
その上で余白が目立つようなら,若干行間をあける.

2. 不必要な既往文献を載せすぎ
現在までの研究状況では,
"該当分野の重要文献を挙げて記述すること"
と書かれてはいる.
これは情報の引用元を必ず示せという意味ではない.

挙げるべき重要文献とは,
申請研究の着想を得た既往研究や,
申請研究で支持,もしくは批判しようとする研究
申請研究の今後の指針となるような研究
がメインで,あとは
対象研究の歴史を語る上ではずせない研究
ぐらいにとどめるべきだと思う.

3. 図表を入れる
解析結果の図だけではなく,申請研究に関する図がほしい.
一番審査員に理解してほしい事は,
これまでの結果ではなくて,これからやる事だから.

図中の番号と文章の段落とを対応させるなどの工夫により,
審査員が読み進める中で,研究領域全体を構造的にとらえさせることができる.
その構造の一つの柱として申請研究があることを印象づけられれば,
申請研究を行う事の意義をよりよく理解してもらえるだろう.

と偉そうな事を書いたので,俺も申請書かきます......

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